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2026.6.5

ぶっちゃけ捨てた方が楽じゃない?ゼロ・ウェイストのプロに本音で聞いてみた | PASSTOマガジン vol.22

ぶっちゃけ捨てた方が楽じゃない?ゼロ・ウェイストのプロに本音で聞いてみた | PASSTOマガジン vol.22

    「ごみ」のことってよく分からない

    片づけや衣替え、大掃除の際、「まだ着られるけれど、今の自分にはもう合わない服」を前にして手が止まる。そんな経験はないだろうか。

    「捨てるのはもったいないし罪悪感がある。けれど、じゃあどうすればいいのか……」

    そんなモヤモヤをすっきり解消するため、今回はごみゼロのスペシャリスト・坂野晶(さかの あきら)さんに突撃インタビュー。私たちが日頃、心の中で抱いている「ごみを減らすと何がいいのか」「捨てた方が楽ではないか」という本音の疑問を、直球でぶつけてみた。

    坂野晶
    株式会社ECOMMIT
    上席執行役員 CCO(Chief Circularity Officer)


    日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー元・理事長。2020年より一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンにて循環型社会のモデル形成に取り組む。2023年より株式会社ECOMMITに参画。

    1. 知っておきたい「ごみ」の現状

    Q. 捨てたごみは、その後どうなる?

    A. 「燃やすごみ」はすべて燃やされて灰になり、「燃えないごみ」は細かく砕かれ、どちらも最終的には埋め立て地に運ばれます。日本の家庭ごみはリサイクル率が約19%と低く、残りの約81%はすべて焼却あるいは直接埋め立てされます。

    いずれも最終的には同じ場所に集まるため、全国の埋め立て地は「あと20年ちょっと」で満杯になると言われています。現在は少しでも延命させるため、昔埋めたごみをわざわざ掘り起こし、もう一度燃やして容積を小さくし、埋め直すほど限界が近づいています。

    Q. 日本のごみにはどんな特徴がある?

    A. 実は、燃やすごみの「約3割」が生ごみです 。 生ごみの約8割は水分なので本来は燃えません 。ではどうやって燃やしているかというと、プラスチックなど「よく燃えるもの」と一緒に燃やしています 。いま「プラスチックをリサイクルしよう」という動きが進んでいますが、プラスチックをごみ箱から減らすなら、一緒に燃やしていた生ごみもセットでどうにかしないと、ごみを燃やすためだけに余計な燃料が必要になってしまうのです。

    また、高齢化社会が進む日本では、介護用品も含めて「紙おむつ」のごみが増えることも大きな課題であり、国内でリサイクル技術の開発が急ピッチで進められています。

    Q. なぜ世界のごみは増え続けている?

    A. 世界全体で人口が増え、それに伴って消費が増え続けているからです 。 日本国内だけで見るとごみの量はそれほど増えていませんが 、データによると、2022年から2050年までに世界のごみの量は「50%増える」と予測されており、深刻なトレンドは変わっていません 。

    引用:What a Waste 3.0:世界の廃棄物管理の最新動向

    Q. 「ごみ」と「資源」の境界線とは?

    A. 「もう価値がない、いらないもの」と私たちが判断して処分を選択した時点で、ごみになります。本質的に価値の有無を決めているのは私たち自身なのです。自分が「もう使わない」と処分したあと、燃やされて灰になってしまえばもう戻せません。でも、燃やす前に「誰かに使ってもらう」「原料に戻す」という別のルートを選択できれば、それはごみではなく「資源」として生まれ変わることができます。

    2.どっちが正解?モノの活かし方

    Q. 「リサイクル」すれば大量消費してもいい?

    A. 残念ながら、リサイクルは万能な魔法ではありません。リサイクルにも限界があります。例えば、リサイクルの優等生と言われる「紙」であっても、何度も溶かして紙を作り直していると繊維がボロボロになり、「5〜6回程度」でリサイクルの限界が来ます。そのため、常に新しい材料(バージン材)を足し続けなければいけません。

    また、プラスチックなどを分子レベルまで分解して元に戻す高度なリサイクル技術もありますが、その過程で膨大なエネルギーを消費し、CO2を排出してしまいます。リサイクルは大切な解決策ですが、「大量につくって、大量に捨てる」という暮らしの免罪符にはならないのです。

    Q. 「リユース」と「リサイクル」の違いは?

    A. 言葉は似ていますが、アプローチがまったく違います 。

    リユース: 「そのままの状態」で繰り返し使うこと 。
    リサイクル: 一度「原料・素材」にまで戻して、形を変えること 。

    マイボトルを長く使ったり、いらなくなった服を誰かに譲ったりするのは「リユース」で、個人でも簡単にできます。 一方「リサイクル」は、原型をとどめなくする大がかりな工程が必要なため、個人ではできません 。さらに、元の品質に戻らず、品質を落として別の製品に生まれ変わる(ダウンサイクル)ケースも多いのが実情です。

    Q. リユースしやすい物の基準は?

    A. お気に入りを長く使うために「耐久性が高いものを選ぶ」のは、まず私たちができる大切な第一歩です。ただ、長持ちさせようと汚れにくい加工などを施した複合素材の服は、いざ手放したあとに資源に戻そうとすると、繊維の分離に莫大なコストがかかるというリサイクル面の矛盾も抱えています。

    このジレンマを解決するには、企業が最初から「長持ちして循環もできる設計」にすることが求められます。私たち生活者は、そうした環境に配慮された製品を買い物で選ぶことで、企業のモノづくりを応援し、変えていくアクションにつなげられます。

    3. 私たちがごみを減らす理由

    Q. 捨てた方が無料だし楽じゃない?

    A. 目に見えないだけで、実はごみの処理には私たちの「莫大な税金」が使われています。ごみ箱に捨てるのは簡単で、知らないうちに誰かが燃やして埋め立ててくれます。でも、「見えないことには関心を持てない」状態のままでいいのでしょうか。もし、みんなでごみを減らすことができれば、その浮いた分の税金を教育費など、もっと良いことに還元できるようになります。ごみに税金を使い続けるのは本当にもったいないことです。

    Q. ごみ削減は行政や企業の仕事では?

    A. どちらの努力も必要ですが、社会を変える鍵は「私たちの選択」にあります。もちろん、企業が作る段階からリユース・リサイクルしやすい設計をすることは企業の責任です。しかし、企業側が環境に良いものを作っても、消費者が買ってくれなければ続けられません。「こういう商品がほしい」という声を、私たちが買い物を通じて示していく必要があります。

    行政に関しても、基本的には「出されたごみをどう処理するか」という受け皿の立場です。分別回収の仕組みは作れても、元から出るごみの量を減らせるかどうかは、出す側である私たち次第です。

    Q. ごみを減らす個人のメリットは?

    A. 日々の暮らしの中での「小さな不快感」が減り、直接的にお金の節約にもなります。一番分かりやすいのは生ごみです。生ごみを減らすだけで、ごみ袋が重くならず、臭わなくなります。また、指定ごみ袋が有料化されている地域なら、ごみを出す頻度が減るだけで直接的にお金の節約になります。

    4. クローゼットをすっきり整えるコツ

    Q. 不要品を「PASSTO(パスト)」に預けるメリットは?

    A. 「捨てるのはもったいないけど、フリマアプリに出品したりする時間や余裕はない!」という人にぴったりな、ちょうどいい選択肢です。自分で1点ずつ譲り先を探したり梱包したりするのは大変ですよね。PASSTOの回収ボックスに預けていただければ、そこから先は責任を持って、最適なリユースやリサイクルのルートへと循環させます。「ごみにはしたくないけれど、自分でやりきるのはしんどい」というときの、頼れる味方です。

    Q. パストで回収できない物はどうする?

    A. 下着や靴下のようにどうしても次の人に回せないものは、最後まで「雑巾」などとして使い倒し、ボロボロになったら「ありがとう」と感謝して燃やすごみに出すのがおすすめです。私たちPASSTOも、今は回収をお断りせざるを得ないものも将来的に回収できるよう、リサイクルの出口をどんどん開発していますので、これからの進化にぜひご期待ください!

    Q. 手放すか悩んだときの判断基準は?

    A. 「手放すかどうかの基準」と「そのあとどう処理するか」を切り離して考えるのがコツです。手放すかどうかは、「もう自分は使わないな」という自分の主観的な基準で決めて大丈夫です。「手放す」と決めたあとに初めて、「じゃあ、捨てる以外にどんなルートがあるかな?」と考えて、PASSTOなどの選択肢があればぜひ循環のルートに回してほしいなと思います。

    Q. 信頼できる買取業者の見分け方は?

    A. もし「自分で納得のいく価格で売りたい」のであれば、フリマアプリ等を使って出品するのがおすすめです。一方、買取業者はプロの目で市場価値をスピーディーに見極め、その場で現金化してくれるのが大きなメリット。ただし、個人の思い出や愛着といった情緒的な価値までは価格に反映されにくいため、割り切りも必要です。

    もし、手間をかけずに一括で買取をお願いしたい場合は、信頼できる大手の買取サービスや、対面で対応してくれる街の店舗型リサイクルショップへ持ち込むと安心です。

    5. 坂野晶さんの「買う」と「暮らす」

    Q. 日常で意識していることは?

    A. 「無理をせず、自分ができることをする」これに尽きます。全部を完璧にやろうとしたら絶対に途中でしんどくなってしまうので、私も「今日はめんどくさいから便利なサービスに頼っちゃおう」という日は普通にあります。自分ができる範囲で、心地よく続けることが一番大切です。

    Q. 必ず持ち歩いてるグッズは?

    A. 「マイボトル2本」と「手ぬぐい」です。ボトルは水用とコーヒー用で使い分けて2本持ち歩いています。コーヒーを買うときにマイボトルを出すだけで、使い捨てカップのごみを劇的に減らすことができます。手ぬぐいはハンカチ代わりになるだけでなく、出先で急に荷物が増えたときにバッグ代わりに物を包んで持ち帰ることもできるので、めちゃくちゃ便利でおすすめです。

    Q. 新しく物を買うとき意識していることは?

    A. まずは「中古(セカンドハンド)で代用できないか」をチェックします。新しく買う場合は、それが「本当に好きかどうか」を大切にします。「好き」という気持ちがあれば、自然と長く大切に使えますよね。

    Q. 物を長く使うためのコツは?

    A. 洋服の場合、仕事や登壇で着るオフィシャルな衣装は、クローゼットを圧迫しないようにレンタルを活用しています。普段着るベーシックな服は使い回しがよいものを着回し、穴が空いたり破れたりしたときは、リペアショップに持って行ってプロの手で修理してもらっています。柄などが好きなものなどは、ボロボロになっても気にせず愛着を持って使い続けるのも、長く使う一つのコツですね。

    Q. 楽しくごみを減らす秘訣は?

    A. すべてをやろうとせず、「これならやりやすい、楽しい」と思えるアクションを2〜3個決めることです。例えば、「コンビニではスプーンやストローなどの付属品を確実にすべて断る」、これだけでも立派なアクションです。ほかにも、給水アプリなどを使ってゲーム感覚で街中のマイボトル用スポットを楽しんだり、不要になった服をPASSTOに預けて資源を循環に乗せる達成感を楽しんだり。

    実は、東京のど真ん中で忙しく暮らす私自身も、商品のパッケージごみを減らすことにはハードルの高さを感じています。だからこそ、個人で完璧を目指すのではなく、社会や企業がリユースの仕組みを実装してくれるよう、私たちはそれを選んで応援していけばいい。また、だからこそこの仕組みを作る側にいることが、私の仕事でもあります。まずは「ちょっと楽しくて、ちょうどいい選択」から、一緒に始めてみませんか?

    【5/30〜6/30限定】1BUY→1PASSTOアクション開催中!

    【5/30〜6/30限定】1BUY→1PASSTOアクション開催中!

    PASSTOでは、期間中に不要になった衣類やファッション雑貨を回収ボックスへ持ち込むと、持続可能な社会への寄付につながる「1BUY→1PASSTO」アクションを実施中。クローゼットのなかに眠る「今の自分には合わないけれど、まだ輝ける服」。ごみ箱に捨てるのではなく、次の循環へとつなぐ新しい一歩を、ぜひこの機会に踏み出してみてはどうだろか。

    ■ キャンペーン概要

    ・実施期間: 2026年5月30日(土)〜 6月30日(火)
    ・寄付先: 一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン
    ・寄付内容: 回収品の重量1kgあたり3円を寄付

    詳細ページ:https://www.passto.jp/topics/9jj5-gfrr/

    5/30(ごみゼロ)から開始!「1BUY→1PASSTO」アクション | PASSTO | パストしよう。捨てるをやめて、次の人へつなげよう。

    5/30(ごみゼロ)から開始!「1BUY...

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